2014/05/15特許庁
特許行政年次報告書2014年版
特許庁のWeb Page
http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/nenji/nenpou2014_index.htm
に、特許行政年次報告書2014年版が掲載されました。
以下、いくつかのトピックについて記載します。
1.特許出願、PCT出願の件数
新規の特許出願(国内)の件数は、2009年から2012年までは毎年
年間34万件台でほぼ横ばいでしたが、最新の2013年のデータでは、
年間約32.8万件に減少しました。
2005年には年間約42.7万件が出願されていましたので、
その頃と比較すると25%程減少したことになります。
一方、PCT出願の件数は、
最近の10年間、増加傾向が続いています。
ただ、2013年の出願件数は約4.3万件であり、
前年からほぼ横ばい(約300件の微増)に留まりました。
2013年から国内の景気が回復傾向にあると伝えられていますが、
特許出願の件数増加には結びついていないようです。
2.出願審査請求から審査着手までの期間
以前は、出願審査請求から審査着手までに2~3年間を要していましたが、
2013年には14ヶ月まで短縮されました。
また、2013年度末(2014年3月末)には11ヶ月になったとのことです。
3.特許査定率
審査が行われた特許出願のうち、
特許査定になったものの割合を示す特許査定率が、
2013年は約70%になりました。
2009年には特許査定率が約50%であり、
4年間で20%上昇したことになります。