2010/10/21
叙勲
去る10月2日、桑田敬治大阪大学名誉教授の瑞宝中綬章受賞祝賀会に出席しまし
た。瑞宝章というのは、公務等に長年にわたり従事し成績を挙げた70歳以上の方に
授与される賞です。少し前までは勲○等○○賞といっていたものが、改称されたもの
です。いずれにせよお祝いの会というのは楽しい会で、久しぶりに集まった100名
近くの関係者は皆和やかに懇談していました。私が大阪大学理学部化学科の4年生に
なった頃桑田先生は助手に就任され、私は学部4年の卒業研究と修士論文研究の面倒
を見て頂きました。そのせいか弟子中最年長の一人と見られ、来賓の次に話をさせら
れる羽目となりました。
私の恩師廣田鋼蔵大阪大学名誉教授はかなり以前に勲○等○○賞をお受けになりま
した。その受賞祝賀会とき廣田先生は、大学に長く勤めていれば誰でも70歳になる
ともらえるのだよ、と談笑しておられたのを思い出します。しかし、その後大学は膨
張し大学教授の数は急増しました。しかし叙勲の大学教授枠(?)は殆ど増加せず、
その結果大学名誉教授の叙勲受賞年齢が年々上がってきています。桑田先生は81歳
でのご受賞と聞いています。
90歳まで生きていれば叙勲を受けることができるだろう、とクラスメートと話し
ています。叙勲とは、長生き競争のようです。