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2026/06/18弁理士ブログ

弁理士試験

今年も弁理士試験の季節がやってまいりました。

1年前は私が受験者でしたので、あれから1年経ったのかと思うと、感慨深いものがあります。同時に、今年の受験者にも頑張ってもらいたいなどという、薄気味の悪い先輩風が、私の心の中にそよ風のごとく吹いてきます。私はしょせん、メールや打ち合わせで「齋藤先生」と呼ばれたり、「弁理士 齋藤 健留」と書いたりして浮かれているような26歳のコゾーです。したがってエラそうなことは言えませんが、弁理士に対する期待はドンドン大きくなっており、弁理士になることで自らの可能性がグングン広がっていくと思いますので、一人でも多くの方に弁理士試験に挑戦してもらえたら幸いです。

弁理士のほとんどは、弁理士試験に合格していますので(弁理士11,878名中10960名が弁理士試験合格、431名が審査官出身、487名が弁護士資格者。2026年4月30日時点)、弁理士試験に関する話題はいくらでもネットに転がっています。私もその10960分の1にすぎませんので、私にしかできない話というのは無いですが、私が「選択科目受験組」である点は、最近の合格者では比較的珍しいパターンかもしれません(選択科目受験者は少なく、合格者となるとさらに少ないのです)。そこで、今回のブログは、弁理士試験に興味を持っているという珍しい人たちの中で、選択科目の受験可能性があるという、天然記念物(あるいは絶滅危惧種?)のような方たちをターゲットとして執筆したいと思います。

「選択科目」というのは、二次試験である論文式筆記試験のうち、特許法などの全員が受験する「必須科目」に対して、任意に一つ選択して受験する科目のことです。選択肢のほとんどが理系科目ですが、民法などを問う法律科目もあります。私は、「電磁気学」という、電流やら磁石やらの性質を問う科目を受験しました。

選択科目受験組の何が珍しいかというと、理系の修士号や博士号を持っていたり、薬剤師などの理系資格を持っていたり、行政書士などの法律資格を持っていたりすると、選択科目は「免除」になるのです(ズルい!)。実はほとんどの弁理士試験受験者がこの要件に当てはまっており、免除が普通、免除にならないのは不利でカワイソウ、という構図なのです。

私は学部卒ですし、資格も持っていません。京大理学部出て自分の低学歴を恨むことになるとは思ってもみませんでした。弁理士試験というRPGにおいては、学部卒資格なしはLv.1の裸のプレイヤーなのです。大阪会場には、理系の全科目合わせてLv.1のプレイヤーが50人ほどしかおらず、みんなでみじめな思いをしました。選択科目自体の合格者も少ないですが(電磁気学を含む理工2の区分では、私が受験した令和7年度は18名受験して2名合格。私とあと一人しかいない!)、最終合格者もとても少ないです(令和7年度の最終合格者205名のうち、免除者は180名です。理工2の区分では、合格者21名のうち免除が19名でした。私とあと一人しかいない!)。私はLECに通っていましたが、選択科目、まして電磁気学の対策講座などあるはずもなく、「京大理学部卒のくせに電磁気学落としたらどうしよう」などと考えたりして、一番不安な科目だったことを覚えています。

今年以降の受験者のために、私が本番で初めて知ったことを共有しておきます。対策する際の参考にしてください。
・電磁気学などの数式オンパレードの科目でも、必須科目と同じフリガナ枠つき罫線の解答用紙が渡される。インテグラルやデカい分数が書きづらい。
・やはりボールペンで書かされる。数式の間違いに後から気付くと悲惨である。計算用紙はA4ペラ1枚しかないので、省スペースでしっかり検算してから清書すること。

ちなみに、悩めるLv.1プレイヤーの間では、文系理系や自らの専門にかかわらず、「応用情報技術者」という免除資格の中では比較的取得しやすい資格を予め取得しておく、という作戦がはやっています。選択民法は結構厳しいそうなので、文系の方でもチャレンジされている方を見かけました。ただこの作戦も、経産省(特許庁の親玉!)が「情報処理技術者試験における試験区分体系などの見直し」を画策しているため、来年以降は難しくなるかもしれません。

需要があれば、電磁気学対策講座とかやってみたいですが、需要あるわけないですよね・・・。大阪会場は私を含めて3人しか電磁気学を受験してないですし・・・(笑)。

グダグダの初ブログでしたが、弁理士試験を受験してくれている全ての方(特に選択科目を受験する方)の幸運をお祈りしています。
頑張ってください!

齋藤 健留

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