2025/08/08弁理士ブログ
京都 清宗根付館(KYOTO SEISHU NETSUKE ART MUSEUM)
歴史や自然史、美術工芸等、様々なテーマのもと、多数の展示物を展示している博物館。興味深いテーマ、魅力的なテーマの博物館をみつけては、足を運んでいます。
以前このブログで紹介した福井県の年縞博物館もそんな博物館の一つです。
先日は京都・壬生にある「京都 清宗根付館」という博物館に行ってきました。
といっても、別の博物館で手にしたチラシをみたついでに出かけただけでしたが、展示物の姿かたちにすっかり魅了されてしまいました。
「京都 清宗根付館」という名前の通り、展示物のほとんどは「根付」です。
「根付」というのは、江戸時代から使用されてきた装身具で、印籠や巾着、煙草入れ等などの「提げ物」を腰紐や帯からぶら下げるための留め具です。現代では、かばんや携帯電話等につけるチャームやストラップとしても使用されています。
清宗根付館の解説によると、根付であるためには、提げ物を落とさないようにする留め具としての役割を果たさなければならず、紐を通せる穴があり、携帯するのに支障にならない大きさや形状であること、というのが根付の条件だそうです。
帯に差し込んで使う細長い形状もありますが、多くは丸まったコンパクトな形状で、そのような制約の中で様々な技巧を凝らし、装飾が施された根付は、目を楽しませてくれます。
「清宗根付館」は、壬生寺の東側の通りに面して建つ古い日本家屋で、周りに案内する標識や看板がなく、知らなければ気づかず通りすぎてしまうような建物ですが、壬生寺に行ったついでに是非、立ち寄ってみてください。
京都 清宗根付館 https://www.netsukekan.jp/