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2019/10/28弁理士ブログ

科学

 昨年から日本弁理士会関西会京都地区会(以下、京都地区会)の会長を務めています。そのおかげで普段の業務から離れた仕事を頼まれることがあります。つい先日も京都府内小・中・高校創造性コンクールの表彰式に招かれ、受賞者に賞状及び賞品を贈呈してきました。会長の前に副会長を任されていたときにも一度、表彰式に参加したことがありましたので、このコンクールの表彰式には3回出席しています。このコンクールは科学研究に関する作品(工作や研究報告)を対象とした一般社団法人京都発明協会主催のコンクールで、昭和52年(1977年)以降、毎年継続して実施しているそうです。

 京都発明協会からいただいた資料によると、今回の応募件数は小学生135件、中学生35件の計170件で、それらの中から、個人賞として金賞、銀賞、銅賞の作品数点ずつと、学校賞が9校選ばれました。

 せっかく表彰式に出席するのであれば、どのような作品が応募されているのか、受賞作品として選ばれたものはどのようなものかを知りたいと思い、毎回、表彰式の3週間ほど前に行われる応募作品の展示会に足を運ぶようにしています。小・中・高校生が選ぶ科学研究のテーマにも流行があるのか、同じようなテーマの作品が並ぶ中、今年の応募作品の中にはユニークなものが多く見られました。例えば「スカートの調査」。小学4年生の女の子の作品で、くるくる回ったときにどのような形のスカートが広がりやすいかを調べたものです。自分や友だちがはいているスカートを見て、きれいに広がるスカートとそうでないスカートの違いは何なのか疑問に思ったのでしょうか、大人の私には思いもつかないテーマを選んでいることに驚き、感心しました。この作品は金賞を受賞されました。

 「科学」というと敷居が高いかもしれませんが、身の周りで疑問に感じたこと、不思議に思ったこと等を調べることや調べた結果も、本来は「科学」なのではないでしょうか。子どもの科学離れ、科学嫌いが心配される昨今ですが、子ども目線の疑問をまじめに一緒になって考えてくれる大人たちが周りにいることが、子どもを科学好きにする上でとても大事なことだと思いました。

市岡 牧子

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