2013/11/07特許
グローバル特許審査ハイウェイが開始されます
特許庁より、
グローバル特許審査ハイウェイ（グローバルPPH）を
2014年1月から開始するとの発表がありました。
従来より、ある国の審査で特許可能と判断された発明に関する他国の出願や、
国際出願（PCT出願）の国際調査報告で特許性が有るとの見解が示された出願は、
所定の条件下で早期に審査を受けることができるという制度があります。
この制度を「特許審査ハイウェイ（PPH）」といいます。
しかし、現状では、PPHが認められる要件が国毎に異なっており、
制度が複雑で分かりにくいうえに、
「Ａ国ではPPHが認められたのに、Ｂ国ではPPHが認められなかった。」
という事態が発生していました。
今回のグローバルPPHでは、日本を含む13の参加国の間で、
PPHが認められる要件が統一されます。
具体的な要件は、未だ発表されていませんが、
これまで他国よりも要件が厳しかった韓国、英国等において対象範囲が拡大される
ように制定されたとのことです。
参加国は、日本、米国、韓国、英国、デンマーク、フィンランド、ロシア、カナダ、
スペイン、北欧特許庁、ノルウェー、ポルトガル、オーストラリアです。
なお、非参加国（中国、ヨーロッパ特許庁等）では引き続き、
各国における要件の下でPPHを申請することができます。