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2019/04/02弁理士ブログ

新元号

 新元号が発表されました。街中では街頭テレビの前に人だかりがし、直後には号外もあふれていました。昭和の風景が甦ったように見えました。数分後には新元号の杯やゴム印がネットで発売されたとのことで、既にネット上や実店舗では新元号を入れた製品があふれ、売り切れにもなっているようです。

 一気に令和時代に移ったように思われます。しかしまだ時代は平成です。私たちは毎日様々な文書を作成することを生業としていますが、現時点での文書もあれば、5月以降の文書もあります。この1月、頭の中できちんと使い分けをしながら注意深く文書を作成する必要がありそうです。

 元号は、皇帝が人、土地に加えて時間をも支配するための道具として考えられたと言われています。しかし、時間は元号に関係なく流れ、元号が時代を作るわけではありません。時代時代の出来事に元号を寄せる(ascribeする)だけです。その点では、元号は逆に時代に依存するものと言えるかもしれません。

 今月生まれた子は間違いなく平成生まれですが、将来、自らを令和生まれと言う子も出てくるかもしれません。私の孫が今年、小学校に入学します。その子が大きくなったとき、自分は平成の子であると言うのか、令和の子であると言うのか、興味深く見ていきたいと思います。今月、大きな歴史的イベントが出てきたとき、それはどちらの時代に寄せられる(ascribeされる)のでしょうか。

小林 良平

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