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2013/06/06弁理士ブログ

アベノミクス

さまざまなメディアを通じてこの言葉に触れない日はないと思いますが、たとえその詳しい内容はいまいちよくわからなくても、株価や為替の動きだけはなんとなく気になるという方も多いのではないでしょうか。かくいう私もその一人ですが、このところの急激なup↑down↓には少し困惑気味といったところです。

少し話しは変わりますが、外国で特許出願を行うには、私どもの手数料以外に、外国代理人の手数料とその国の特許庁に支払う手数料が必要です。このように、外国出願では相当の費用が発生することから、私どもでは、事前に出願費用の見積もりを行うことをお勧めしています。

ただ、そこで問題となるのが、「為替変動のリスクをどの程度考慮すべきか?」ということです。海外と取引関係のある会社には常につきまとうこの問題、私どもにもやはり大きく関係してきます。

だいたい、見積もりの後、必要な準備を整えて出願を行い、外国代理人から請求書が届いて送金し、実際に費用をご請求させていただくまでに、平均して約4~5ヶ月の期間があります。従って、見積時点で想定した為替レートとご請求時点での実際の為替レート(正確には、海外送金時点でのレート)とは自ずと異ならざるを得ませんが、ただ、こちらとしても為替レートの変動はある程度見越して見積もりを行いますので、このような為替レートの違いがあったとしても、そのことが問題となることはほとんどありませんでした。

しかし、ここ最近の為替相場の不安定さは想定外であり、見積金額とご請求金額との間に無視できかねない「ずれ」が生じる事態が増えてきています。とはいえ、為替の素人に数ヶ月先の状況を予測することなどできるわけもなく、正直なところ、少しでも状況が落ち着くのを願う他ありません。

中村 泰弘

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