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2011/08/16弁理士ブログ

日本人の英語会話力

 先日京都国際会議場で開催されたICAS2011(国際分析科学会議)に参加し、日本人
の英語会話力が格段に向上しつつあることに印象づけられた。今から30年位前の国
際会議での日本人講演者の講演は、「原稿の読み上げ」がかなりの割合を占めてい
た。しかし、ICAS2011では、原稿を棒読みしている日本人をあまり見かけなかった。
特別招待講演をされたB教授は、外国での長期滞在のご経験がないにもかかわらず、
流暢に講演され、外国人にも十分理解されているようであった。B教授は日本のこの
分野を代表する権威者なので、グループには多くの外国人留学生や外国人博士研究員
を有し、また外国での国際会議での招待講演も数多くこなしている方なので、当然な
のかも知れない。
 以前、中国や韓国からの留学生が、来日早々十分意思疎通可能な英語を話すのに感
心したことがある。お国でアメリカ人と話した経験があるかと聞いても、全くない、
英語は授業で習っただけ、と彼らは答えていた。さっぱり英語で話のできない日本人
学生と比べると、英語教育の問題点をまざまざと見せつけていた。というより日本人
学生はよく言えば謙虚、言い方を変えれば引っ込み思案で、失敗を恐れ英語で話そう
としないのであった。
 KTK(関西特許研究会)の会合に外国人弁理士を招くことがあるが、日本人弁理士か
らもいろいろ質問が出ている。日本の英語教育が良くなったのであろうし、日本人が
失敗を恐れない積極的人間になりつつあるのでもあろうが、結構なことである。英語
は所詮、喋ろうとしなければ喋れないからである。

小川 禎一郎

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